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B型だと思って30年生きてきたAB型の夫とベビーの日常をつづっています    
by nahomi_sue
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ママの訪問

その日は朝から憂うつだった


昼から珍しくお客様がお座敷に見えてて

朝早くから
その準備でバタバタしてたんだけど


お座敷の女中頭のお姉さんは

座敷の始まる30分前
(お客様がだいたい来られる時間)


に出てきて


やっと出てきた


と思ったら

『あれができてない』

『これはおかしい』

などと
普段気にもしないようなところに
細かいことを言っていた


自分に余裕がないと
他人には全く優しくできない人だから

とりあえず
今日私がする全ての行動に
いちいち文句を言うだろう

そう
覚悟はしていた



私ができていないことは

はっきり山ほどある
とは思う


でも
その人は
その日の気分次第で
言うことが変わる


だから
なんだか信用できない



まぁ
60歳を超えてる女中さんなんで

仕方ない
って辛抱する


もう
一般的には高齢者の域だから


それに
その女中さんの仕事ぶりは
年功序列なので

つまり

上が楽できるように
下の人間が
全ての裏方仕事をする

ということ


普通の人間の
普通の時間ではできないいくつものことを

できて当たり前

と要求される


約2時間の座敷中

そんな女中頭について
嫌みや注意を受けながら


いい加減
ブチ切れるぞ



頭の血管が
2、3本切れかけ
座敷も終わりかけたとき


玄関で
『ピンポーン』



格子扉が開いて
2人の男の人と
1人の女の人が入ってきた




『あ、なほちゃん』


実家のかまぼこ工場と本社の社長


そして
なほのママだった



東京・銀座の料亭の勝手口に

山口にいるはずの
ママがいた


わけがわからんかったが

宮内庁に行く日だったらしく

片手には
かまぼこの入った箱を持っていた



ポロ



ポロポロポロ



涙がこぼれ落ちた


固ゆで卵が
生たまごに戻ってしまったように


座敷中

気分屋の女中さんに腹をたてていたことが


どうでもよくなって

心の中が
柔らかくなった


安心したのか
ビックリしたのか
わからないけど


ママの姿を見て
涙が止まらなかった



『ごめんね、突然』

そう言いながら
女将さんに挨拶して

すぐに帰ってしまった


東京に来るなんて
全く知らず

突然だったけど
すごく嬉しかった


その時
お母さんって
すごい


って思った



なほは
ママの笑顔を見ただけで
声を聞いただけで

心の底から安心できたから



と同時に



余裕がない時に優しくできない女中さんが

ものすごく寂しい人だと
思ってしまった



なほは
人に優しくしたら
心が落ち着く


だから
人に優しくできない人が
好きではない


逆に
そういう人と一緒には
いられない


なほがママと一緒にいると落ち着けるのは

ママが世界中の誰よりも
優しくて
素敵な心を持ってるからだと思った



でも
本当に東京に来るなんて聞いてなくて

私も女将さんも
その他のみんなも
ビックリしてた


今度来る時は教えてほしいな…
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by nahomi_sue | 2006-10-26 01:57 | 大好きな 人 こと ものの話
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